見張り塔からずっと(錫杖岳本峰)
見張り塔からずっと
日程 2021年9月12日
山域 北アルプス
メンバー 会員1、会員外2
04:00 中尾高原口駐車場
05:15 錫杖沢出合
06:30 北沢大滝直下着
06:45 北沢大滝直下発
09:30 大洞穴着
10:45 大洞穴発
14:45 見張り塔からずっと終了点着
15:00 見張り塔からずっと終了点発
15:15 錫杖岳頂上着
15:30 錫杖岳頂上発
16:00 牧南沢コル
17:45 錫杖沢出合
18:45 中尾高原口駐車場
中尾高原口駐車場には前日の夜入りし、朝(?)4時にヘッデンで出発。
前日の雨で登山道はおろか、車道までまだ濡れている。
ドボンしないように慎重に
錫杖岳の前衛フェイスが見えてきた。まもなく日の出。
錫杖沢出合には、テント2張りとタープ1張り。
タープは知り合いのHさん達だった。
注文の多い料理店にはすでに2パーティが取り付いていて驚き。
皆、朝が早い。
北沢大滝直下に到着。
我々「見張り塔…」にも先行パーティがいて驚いた。
そいて、もう1パーティ上にいると聞いてさらに驚いた。
ゆっくり休憩もかねて準備をし、登攀開始。
トップバッターは、この山行を提案したNMさん。
フォローの1人目、Sさん。
1ピッチ目終了点でビレイするNMさん。
アンカーはピナクルにスリング。
2ピッチ目はこの上のテラスに上がったところから開始することとした。
2ピッチ目の濡れた傾斜の緩い滝は私が。
ルート取りに迷う私。
上の写真を右に回り込んだところに凹角があり、そこが正解ルートと思われる。
凹角状と思わしき部分をフォローするSさん。
アンカーは#0.5と#0.4。
その上のやさしい階段状は各自フリーで。
草付きで1度クライミングシューズを脱いだ。
ここからは大洞穴までの歩き。
ちゃんと見つかるかドキドキである。
大洞穴らしき大穴を発見!!
先頭パーティがすでに登っている。
大洞穴に到着。
順番待ち~
大休止と暇つぶし。
そうこうしているうちに順番が回ってきた。
核心部は序盤にあり、そこを抜ければ易しそうだ。
私が行かせてもらう。
完全に核心を抜け、私の中で楽勝の雰囲気が漂う。
が、さすが私。核心を抜けた後の処理を雑に行い、右足を滑らせフォール。
#3のキャメロットが効いていて、無傷だったが、なんとももったいないクライミングだった。
次は滑らないように足を運び、普通に終了点へ。
#0.4を2つでアンカーを構築。
ビレイ点からの風景。
フォローのSさん。
もう楽勝かと思っていた次のピッチ。
続けて私がいくのだが…
凹角部分はわかりやすくてよかった。
右へトラバースしフェイスを登るのだが、ここでルート取り迷子となる。
一度上の写真の部分からクライムダウンし、もう70cm右にトラバースしたらルートが見つかった。
なんとも精神がすり減る瞬間だった。
フォローのSさん。
このピッチを終え、なかなかに疲れていた。
序盤の勢いなら草付き部分をフリーで登っていたかもしれないが、ロープを出すことに。
Sさんに託す。
フォローのNMさん。
いよいよ最終ピッチ。
ここまでで一番乾いてそうだ。
ラストはNMさん。
フォローのSさん。
最後の私。
終了点はピナクルにスリング。
酷道に向けて足回りを整える。
このルート、核心は不快的な登山道をいかに明るいうちに下りられるかだと思う。
とはいえ、せっかく来たので記念撮影。
あとは下山…
楽勝ではなかったです。疲れました。
錫杖沢出合まではヘッデンなしで下山でき、一般登山道に着いてからはヘッデンのお世話に。
登山口周辺の旅館の明かりが遠かったです。
この山行から遡ること2週間。
小川山にクライミングに行った際に、急遽浮上した本山行。
錫杖岳については「左方カンテ」の次は「注文の多い料理店」となんとなく順番を決めていた私にとっては、想定外の計画だった。
しかし、こういう山行は行けるときに行かないと、次いつその機会に恵まれるかわからない。
結果的に、チャンスをものにできて良かった。