摩利支天大滝・峰の松目南東沢(アイスクライミング)

摩利支天大滝
峰の松目(南東)沢

日程 2021年1月31日、2月1日

山域 八ヶ岳

メンバー 会員2名

1月31日
07:30 赤岳山荘
09:00 赤岳鉱泉着
10:15 赤岳鉱泉発
11:45 摩利支天大滝着
17:00 摩利支天大滝発
17:45 赤岳鉱泉
2月1日
07:15 赤岳鉱泉
07:30~08:00 取り付き間違い
08:15 峰の松目南東沢出合
11:45 Co2200m稜線
14:45 赤岳鉱泉着
15:45 赤岳鉱泉発
16:30 赤岳山荘

通過ルート

1月31日

赤岳山荘の駐車場は今まで見たことがないぐらい、満員御礼。
停めたこともないような端に駐車し、まずは赤岳鉱泉にテント設営。
摩利支天大滝に向かう途中、阿弥陀岳が美しい。

ウォーミングアップを兼ねて、手前の10m滝前でアイゼンの支度。
行きは巻かずに登った。

着いた頃には3パーティ。
阿弥陀北西稜に継続敗退の2パーティと、純粋に摩利支天大滝を楽しみに来た1パーティ。

我々が登るには、不人気(?)な左側のルートをリードするか、他のラインがあくまで待つか、転戦するかの3択。
待っても時間がもったいないし、転戦先も人が多そう。
残っている左のラインを登ることとした。

中間部まで調子よかったが、上部の被ったところに大苦戦。
アックスを持つ手が辛く、氷柱を抱きかかえたり、氷柱の隙間に膝をジャミングしたりして、何とか手を休める。

意を決して落ち口へ。
他パーティーからも「ガンバ」の声が。
まるで、フリーの岩場だった。
アックステンションをしたい気持ちを抑えきり、ノーテンションでトップアウト。
その時間30分。
右隣りのラインをトップロープで2人ほど登り終わっていた。

Mさんはリードに向けた練習。
スクリュー打ちをしながら、テンション欠ける際はアックステンションで処理して登っていった。

Mさんもトップロープ状態とはいえ、30分かけてトップアウト。
2人して、1本登っただけで疲労困憊。

その後は他パーティーとロープを交換し、ラインを変えてトップロープで。
リードできなくはないと思ったが、ありがたかった。


トップロープで2本ほど遊んだらいい時間。
帰りの赤岳西面が美しかった。

2月1日

峰の松目南東沢へ。
敗退した三叉峰ルンゼ以来のアルパインアイス。

途中、峰の松目南東沢取り付き付近にある違うトレースを拾ってしまい、30分のロス。
取り付き付近のトレースの行き先は峰の松目南東沢以外ないだろうと思い込んでいたのがまずかった。

雪に埋まった沢ではあったが、トレースが残っており労せず進めた。
氷も出てきてホッとする。

南西沢と違い、テンポよく滝が出てくる。

稜線の空が青く気持ちいい。

いよいよ氷結した最後の滝。
60mのロープは長すぎるので、30mほどリュックから出して取り付く。

その上の滝は氷が薄い。
側壁もなんか気持ち悪く、結局左岸巻き。

稜線までの詰めは難所はないが、まぁまぁな傾斜。
眺めもいい。

稜線に抜けてからは、地獄が待っていた。

峰の松目ピークに至る稜線に全くトレースがなかった。

樹林帯を越えると景色はいいが風が強い。

踏み跡のしっかりした硫黄岳に至る登山道に合流した時は、笑みがこぼれた。

人の全然いない赤岳鉱泉でテントを回収し、下山。
行きと違い、赤岳山荘付近には自分の車を含め、登山者の車は2台だけだった。