越百川(沢登り)

越百川(沢登り)

日程 2019年8月12~13日

山域 中央アルプス

メンバー 会員2名

8月12日
06:30 越百川林道ゲート
12:30 取水用堰堤
13:00 下南沢出合
15:00 中南沢出合

8月13日
06:45 中南沢出合
07:15 奥南沢出合
11:00 稜線
11:30 越百山
14:15 越百山登山口
15:30 もみじ荘駐車場

通過ルート

8月12日
台風10号の進路にドキドキであったが、ノロノロ運転に感謝。

入渓1時間ほどで下部ゴルジュの始まりを告げる滝。

右岸で処理。
その後落ち口付近へ懸垂下降。

ゴルジュ内に射す光が美しい。

ここまで難所はなし。

第1核心の滝。

荷物を背負ったまま、滝裏に潜ることはできた。
しかし、水流に逆らって登れない。

空身で再チャレンジ。
チョックストーン下のスペースまでは、水流が強すぎて上を向くことが許されない。

チョックストーン下に入れば、いったん水流を避けられた。
ここでリュックを荷揚げし、背負う。
その後の登りは、難しくない。

後続は、ロープを利用したステミングで突破。

木がない?!

木を伝って岩に取り付けないとなると問題なのが下部。

釜は砂で埋まったのか、他の記録より浅い。
しかし、とりつきのハングは独力では解決できなかった。

Mさんに肩車をしてもらい何とか上陸。

この位置でリンクカムの#0.5と#0.75を固め打ち。
左側の傾斜が代わるところで、さらにキャメロット#0.2がとれてTO。

後続は下部をフリクションノットによるユマーリング。

滝奥にあるワイド気味のクラックは、リーチに任せて突破。

泳ぎ核心の滝。

Mさんがあと少しのところまで進むが、ギリギリのところで流れに持っていかれてしまう。

右岸側は下に引き込む流れが発生しており、ビレイヤーがザイルを引っ張り救出するけど、疲労感がひどい。
筆者も挑戦したが、同じところで突破できず。悔しい。
結局左岸側を巻くこととなった。この巻きは容易。

泳ぎ核心(?)の滝第2弾。
先ほどと違い、巻くとなると時間がかかりそうだ。

滝直下付近までの泳ぎは空身で行い、右側テラスで荷揚げ。

その後のステミングは難しくない。

両岸のゴルジュ地形がなくなったころ、取水用堰堤が見えてきた。

ここでようやく休息をはさむ。
本山行の技術的な核心部はここまでだった。

取水用堰堤から下南沢出合を過ぎた辺りまでは平和。

歩みがはかどる。

下南沢を過ぎてしばらくすると上部ゴルジュの始まり。

両岸の壁は高くないので巻くのも容易。
直登できないものは簡単に逃げられる。

上部ゴルジュは比較的ナメが多い気がした。


特筆すべき難所もなくゴーロ地形となり、上部ゴルジュは終了。

中南沢出合付近で行動終了。


魚を期待したが、中南沢まで登ったらダメだった。
下南沢出合にはいたのになぁ…

親子丼でこの日を締めくくる。
山に持ってくる生卵って、神ですね。

8月13日


2日目は体力核心。
難しいところはない。どこまで歩みを止めずに進めるか。

ゴールの稜線へと続く斜面。

越百小屋直下や越百山直登の沢は、崩壊した花崗岩のザレがいやらしそうだったので、越百山南のコルに抜ける沢を詰めに選択。

結果、やばいザレ場には遭遇しなかったが、背丈ほどのハイマツと格闘。
消耗戦を乗り越え稜線へ。

久々の2000m台の沢登り。

全面ガスでないピークも久々だった。
地魚は味わえなかったけど、楽しい山行だった。