朝熊ケ岳(あさまがたけ)〜伊勢神宮内宮
日程:2025年3月9日
参加者:会員6名
公共交通機関を利用し、金剛證寺という立派なお寺のある朝熊ヶ岳に登りお参り、伊勢神宮内宮に下山しお参り、バス発車時刻までおかげ横丁で飲み食べるという、信仰心の篤い会員も無神論者の会員も楽しめる山行でした。本当に久しぶりの公共交通機関利用の山行です。ちなみに1/2.5万地形図に載っている標高555mというゾロ目の最高峰は朝熊ヶ岳、伊勢志摩スカイラインの駐車場のある展望の良い山(山上公苑・公園)あたりまで含めて朝熊山(あさまやま)と呼ばれているようです。
早朝、近鉄名古屋駅に集合し、急行と普通列車を乗り継いで朝熊駅8:30到着。駅前の集落を通り抜け朝熊山登山口まで行き、トイレ休憩。広い駐車場もありました。

登山口からこのノリの良さ。さすがはケルンです!

朝熊ヶ岳への登山道は金剛證寺への参道でもあり、歴史を感じさせるよく踏まれた道です。周りは杉と檜の人工林で風があることもあり、目や鼻がムズムズしてきました。足元に落ちている平たい石はこのあたりに分布する結晶片岩と呼ばれる変成岩です。

途中、石段や鉄骨の残骸が残っているところがありました。大正〜昭和にかけて朝熊ヶ岳登山のために利用されていたケーブルカーの索道跡です。日本一勾配が急なケーブルカーだったそうです。

1時間半ほどの登りで朝熊峠の展望台に到着。伊勢志摩の美しい景色が望まれます。ちょうど登ってきたカップルがいたのでシャッターを押してもらいます。僕も倍返しでシャッターを押してあげました(笑)

朝熊峠から朝熊ヶ岳の頂上までは指呼の間。頂上には立派な山頂標識とお社がありました。

参拝順序としては良くないのですが、まずは金剛證寺の奥の院、塔婆供養所に。ここに入る門の名前は「極楽門」。これまでの悪行三昧からみて、死んだら地獄に堕ちることまちがいなしの僕も、せめて今日だけは極楽に入らせてもらいます。

中には檀家さん達(?)の塔婆が並んでいます。どういう関係なのか、ファン代表が建てた西田敏行さんの塔婆もありました!

さてそのお値段は? いちばん大きいのは50万円! 極楽浄土に行くのも金次第ってことですかね。

朝熊山山上公園・公苑展望台からの美しい伊勢志摩の山々、海原、島々です。遠く渥美半島も望まれます。空気が澄んでいる日には富士山や御嶽山も見えるそうですが、今日は見えませんでした。ちなみに本山行のIリーダーのご実家は写真中央奥の神島だそうで、映画「潮騒」のロケの時には地元小学生のエキストラとして出演し、百恵ちゃんに手を振ったそうです。
右手に見える菅島には大きな石切場がありますが、その西方延長が朝熊山です。展望台付近には、風化面が赤茶けた層状構造の発達したはんれい岩や、風化面が濃緑色でつるつるした蛇紋岩が分布しています。

記念撮影の台に乗って景色を楽しんでいたら、前会長から「全員股覗き!」という号令がかかり、この写真が撮られました。高齢の会員は、肩からザックが滑り落ちて前に転ばないか心配です(笑)

休憩場で伊勢うどんを食べて腹ごしらえ。そこで魔女のホウキを借りました。これを使えば空を飛ぶのもお茶の子さいさいです。

腹ごしらえもすんで金剛證寺にお参りです。「伊勢へ参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参宮」という言葉も残されているそうです。伊勢神宮だけでは片手落ちなくらい重要なお寺なのですね。

仁王門前で仁王立ち(笑)

こちらは「お○○こ地蔵」前で「はい、ポーズ」(汗)

伊勢神宮内宮へ下山します。下山道は、かつてバスも走っていたという広めの道です。くしゃみ連発でついに怪しげなマスク姿で歩く人も。

信仰の道らしく、路傍にはお地蔵さんがたくさん見られるのですが、中には首がなく、あとからとってつけたようなお地蔵さんも。丸い石を接着剤で貼り付け、目鼻口はペンで描かれていました(汗)

最後は、一般観光客に混じって伊勢神宮内宮を参拝しました。参拝後はバスの時間までおかげ横丁で過ごしました。お土産を買ったり、美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり(これが公共交通機関利用の山行の楽しみですよね!)
おしまい🎶