小川山(フリークライミング)

小川山(フリークライミング)

日程 2022年7月16日~18日

山域 奥秩父

メンバー 会員1名、会員外1名

<1日目>

11:00 「春の戻り雪」取り付き
13:00 「春の戻り雪」終了点。
13:45 「春の戻り雪」取り付き

前日入りしたが、やはり天気が悪い。
午前中は小雨が降っている。
雨の間はカムのセットや支点構築等の打ち合わせをして、時間を潰す。

昼ごろ、雨が止む時間帯があったので、短いマルチピッチへ。
濡れていても登れないことはないであろう「春の戻り雪/4P/5.7」へ。

1P目 5.7

1P目 リード 私
1P目 フォロー Iさん

当然、乾いてるわけもなくびちゃびちゃ。
グレードとは関係ない緊張感。
でも、上部ほど傾斜も落ち、かつ濡れもマシになっていく。

2P目 5.7

2P目 リード Iさん
2P目 フォロー 私

1P目ほどは濡れていない。
ルート取りが屈曲するピッチ。
強いて挙げるなら、核心は下部。

3〜4P目 5.7

3〜4P目 リード 私
3〜4P目 フォロー Iさん

歩きの3P目と4P目を繋げて。
もう岩も濡れていなくて、快適・簡単。

懸垂下降で降りる頃に雨がまた降り出す。
カッパを羽織り、足早に撤退。
取りつきに戻る頃には、雨はおさまった。

なんか物足りないが、1日目はこれにてクライミング終了。
薪なんかを調達し、次の日の好天を祈り、睡眠。



2日目

自身9か月ぶりに、クラックルートを練習することに。
Iさんにとっても、ほぼ初クラック。

小川山で今まで行ったことのない砦岩を目指す。
トポを頼りに、そう迷うことなく到着するが、ルートの同定が難しい。

砦岩 左端あたり

唯一、ルートが同定できグレード的になんとかなりそうな「とび出せ青春/3P/5.10a」
しかし、快適にTRで練習するには支点の見通しが立たないため、断念。

砦岩では結局登らず、砦岩前衛壁に移動。

手始めにやろうと思っていた「かえる/5.7」や「寄り道/5.8」「ワイドジャム/5.9」はなんか見つかりにくく断念。
完全なる酒乱は乾いていそうだが、大きい番手のカムが1セットしかないため、断念。
唯一、乾いていて手持ちのカムで何とかなる「ばんざいジャム/5.10c」をすることに。

気持ちが弱すぎて、「ばんざいジャム」を登る頃には時間は11:30になっていた。
もったいない。

ばんざいジャム 登る私

なんとかOS。
TR支点を作成し、クラック生涯2本目のIさんに登ってもらうが、ちょっと酷だった。
クラック部分が全く練習にならないので、もう少し優しいクラックということで、バードウォッチングロックへ。

カモシカサイドロックへは、すんなり到着したのだが、バードウオッチングロックを探し出すのに手こずる。
FIXを登った先のテラスが取り付きだとは…

まずは「オオルリ/5.9」

オオルリ 登る私

下部がきれいにこなせなかったが、OS。
TRをはり、Iさん練習。

オオルリ Iさん

ジャムはさすがにできてなかったが、レイバックやフェイス登りでなんとかTO。
Iさんは、慣れないクラックでヨレきった。

時間も夕方近くになり、今日はこれにて終了にしようかと思ったが、この日はまだ2本しか登っていない。
さすがにそれでは緩すぎると思い、隣の「キビタキ/5.10c」をトライ。

キビタキ 私

上部でかなり限界。
セットしようとした#0.75を落とす始末。
幸いビレイヤーには当たらず。
パンプと恐怖感に耐え、OS。
カムを回収後もパンプが収まらない。
すごい無駄な力を使って登っているのだろう。

2日目はクラック3本で終わったが、私は久々の、Iさんは慣れないクラックで疲労困憊。

薪をさらに追加し、焚き火の夜。

3日目

1日目、2日目と大した本数登っていないのだが、非常に疲れている。
限界グレードのスポートなどできる可能性はない。
3日目も手頃なマルチで締めることとした。

向かった先は屋根岩2峰。
「南稜下部/5.11a/7P」

10:00 南稜下部取り付き
13:30 南稜下部7P終了

1P目 5.7

取り付きがわかりにくいとの情報だったが、たまたま他のクライマーが降りてくるところに遭遇し、すんなりと取り付きへ。

1P目 リード Iさん

簡単だが、ボルト1本。
Iさんは精神的にこたえた模様。

2〜3P目 5.10a

2P目 リード 私

3P目の5.4の部分もまとめて処理。
2P目の核心は1箇所で、登りやすい。

4P目 5.8

4P目 リード Iさん

4P目にIさん大苦戦。
それでも、勇気を振り絞り、核心部を突破。
写真の立ち木でピッチを切るが、実は登りすぎていた。
5P目の取り付きに降りたつもりがそこは6P目の取り付き。
さらに高度を落とす。

5P目 5.9

5P目 フォロー Iさん

出だしは良心的なところにボルトが2本。
その後は6P目立ち木まで、ボルトなし。
マントルを返すところが精神的に核心になるので、私はフレークに#0.5で乗り切った。

6P目 5.10a

6P目 リード Iさん

傾斜のあるガバフェイス。
もっと取りつきやすいところにあれば、人気ルート間違いなし。
Iさんも久々のフェイスピッチに調子を取り戻す。

7P目 5.11a

7P目 リード 私

核心は1ピン目から2ピンまでのトラバース。
あとは簡単なフェイス。
セレクション3P目終了点付近までロープを伸ばし、ピッチを切って終了。

景色の良いテラスで大休止して下山。
セレクション3P目終了点脇のⅢほどのルンゼ状をクライムダウンして、登山道へ。

体力的にちょうど良いマルチピッチクライミングで締めくくられた。

3日間あっという間に過ぎたが、雨に降られても3日いられれば、満足なぐらい疲れますね〜