舟ノ川水系三ツ嵓谷(沢登り)
舟ノ川水系三ツ嵓谷(沢登り)
日程 2021年7月17、18日
山域 大峰
メンバー 会員1、会員外1
7月17日
09:00 湯ノ又(駐車地点)
10:00 アメ止め滝着
10:45 アメ止め滝発
11:15 日裏山本谷出合
14:00 蛇淵のサコ
17:15 2条40m
17:45 2段60m
7月18日
07:30 2段60m
08:30 Co1450m二俣
10:15 明星ヶ岳
12:45 湯ノ又(駐車地点)
通過ルート
2段60m大滝チャレンジに向かったのですが…
7月17日
平流かと思われた入渓地点
何でもないゴーロを淡々と進みニョウジャ淵。
ようやくここから沢登りが始まる。
思ったより手強いぞ。
.
次のアメ止め滝。
中間部までフリーで登り、落ち口でロープを出す。
リードするIさん。
滝の落ち口が予想外だった。
なんか結構、怖い水量。
私がリード。
フォローのIさん。
その上の釜のついたナメ滝も念のためロープを出した。
アメ止め滝突破に予想以上の力を要した。
先が思いやられる…
その後は、難所なく日裏山本谷出合まで。
日裏山本谷は厳しそう。
出合を越えてすぐの7m。
右壁に使ってくれと言わんばかりのクラックが走る。
Iさんのリードで突破。
その上すぐの15m滝。
全くもって可能性のない滝。
この頃から、もしかして今回は水量が多いのでは?と感じ始める。
右岸で簡単に巻いて、懸垂で沢床へ。
斜滝20m。
水の勢いが強く可能性なく見えるが、滝左側に登攀ラインが見える。
滝左側を登ったのだが、もう少し滝身よりのラインが取れれば階段状で簡単そう。
でも、この水量で滝身側を登る決心はできず。
ちょっといやらしい、スラブ状の下部に取り付いて処理。
斜滝20mをフォローのIさん。
すぐの10m滝。
右側が簡単。
次の30mは全くもって巻くしかない。
この滝を巻いたら、すぐに蛇淵のサコ。
サコは地形図で示された割には、水が流れていなくて気付きにくい。
サコ出合から見える12m滝。
滝左側をリードさせてもらう。
フォローのIさん。
その上2条7m。
左壁を登るが、ぬめる。
スタンス磨きに腕がなる。
2条7mの上の17mはきれいな滝。
右岸で巻いたら、その上の15mもまとめて巻くことに。
廊下上の3m。
難しくはないが、体力を削られる。
18m滝。
滝、右側しかない。
18m滝の幅いっぱいに水が流れており、スタンスが探しにくい。
勢いもなかなかだった。
18m滝を越えてしばらくは、平凡。
ようやく2条40mに到着。
他パーティの記録でこの2条40m滝を見たことがあるから、認識できるが、我々の場合3条40mである。
水量がかなり多いことが確信に変わった瞬間。
左岸で簡単に巻けば、いよいよ三ツ嵓。
2段60m大滝は、他の記録の写真よりもたくましい水量だった。
時間も時間なので、行動終了。
滝のしぶきで、湿りまくりの薪を集めて、渾身の焚火。
夜からは雨も降り始めて、なかなか不快適。
焚火で寝られるようにしっかり服を乾かし、シュラフへイン。
時折雨粒がタープをたたくが、気付かないふりで乗り切る。
7月18日
結局、雨は止むことはなく朝になっても降っている。
さて、2段60m大滝の登攀であるが、もうあきらめモードである。
水量はさらに増え、1段目のテラス上の左側にも水が流れていた。
上部の勢いもなかなかではないか。
左岸ルンゼから高巻きを開始。
1段目テラス上での渡渉は恐怖核心。
私、メンタルが足りません。
左岸ルンゼはチョックストーンが邪魔。
Iさんが左側から突破。
このルンゼを詰めると、三ツ嵓谷本流に合流。
2段60m大滝下からCo1450m二俣まで1時間。
2段60m大滝に挑戦しないなら、昨日のうちにここまで足を進めたかった。
ここのテン場の方が、間違いなく快適だっただろう。
二俣から先は、簡単な滝でどんどん高度を稼ぐ。
荷物を背負ったままだと、登りにくいチムニー。
荷揚げして登るしかない。
全身で水を受け止めるIさん。
稜線も少しずつ近付いてきた。
相変わらずの雨で、ガスガス。
稜線直下はガレ。
稜線に到着。
疲労困憊のIさん。
登山道で明星ヶ岳ピークへ。
粒の大きい雨と強めの風が吹いていた。
下山の尾根は、ちょこちょこ標識あり。
標高の高いところほど、ルート取りがわかりにくい。
とはいえ、遠回り感なく沢の起点に戻れる。
入渓点で汚れを落とす。
ヒルを1匹も見ない沢だった。
2段60m大滝は、また挑戦の機会を作りたい。