龍王岳東稜

龍王岳東稜

日程 2021年6月12日〜13日

山域 北アルプス

メンバー 会員2名

6月12日
09:10 室堂発
11:20 龍王岳東稜登攀開始
16:00 龍王岳東稜登攀終了
16:45 浄土山西着
6月13日
05:05 浄土山西発
05:40 室堂着

梅雨の晴れ間を狙って、アルパインクライミングに行ってきました。
残念ながら13日は朝から雨模様となり早々に帰ってきました。

入山は立山黒部アルペンルートを利用。
立山駅から始発のケーブルカーに乗りました。




室堂から、右手に見える浄土山を目指して豊富な残雪の上を登ります。

一ノ越を挟んで左手には立山連峰がそびえます。



龍王岳に着きました。
周りを岩場に囲まれた山です。
左に伸びているのが東稜です。

龍王岳手前の急な雪渓を左手に下り、東稜に取り付くことにしました。



雪渓を下る途中からは、目的の龍王岳東稜と各ピークから北へ派生する支稜を観察することができます。
写真は龍王岳下部、取り付きからⅠ峰までの稜線です。

稜上に3人の先行パーティーがいました。見えますか?



東稜の末端に近い取り付きから、将来の登攀を考えながらⅠ峰東面フェースを観察します。
なんとか登れそうな感じです。

東稜自体には明瞭な踏み跡があり、これをトレースしては面白くないので、「楽しく」登れそうな岩を選んで登りました。

残置ハーケンもありますが、基本的にはカム、ナッツで支点構築をしながら登るので、クラックのある岩を選んで登ることになります。



Ⅰ峰の3ピッチ目の快適なリッジの登攀。
青空も覗き始めました。




Ⅲ峰の登攀。

ガスが出てきて、ちょっと幻想的な雰囲気です。



Ⅲ峰を登るYさん。

ガスの中に見えているのがⅡ峰。



東稜のⅢ峰とⅣ峰の間から望む、Ⅳ峰(主峰)から南へ伸びる支尾根です。

垂壁、雪渓、針峰が連続し、登攀意欲をそそられます。



5時間ほどの登攀を終え、龍王岳山頂に到着。

山頂付近からは、立山カルデラと薬師岳、黒部源流の山々、北アルプス南部の笠ヶ岳まで見渡すことができました。



振り返れば、北には黒々とした岩の鎧をまとった剱岳が遠望できます。




立山名物の雷鳥もだいぶ黒くなり、夏の装いとなりました。