ビバーク訓練
冬山トレーニング第二弾
山域 北アルプス 西穂高山荘付近
日程 2017年12月23日~2017年12月24日
メンバー 会員12名
伊深の岩場のアイゼントレに続いて、雪山でのビバーク訓練と雪上歩行及び確保訓練を西穂高山荘付近で実施した。
参加者は雪山泊の経験は初めての方から雪山ベテランまで、それぞれのステージで経験豊富な指導者のもと、トレーニング。
日程は
初日に西穂山荘のテン場で雪洞やビバーク、テント泊。
2日目は独標登山組と確保訓練組に分かれ、それぞれ楽しむ。
参加人数が多いので宿泊チーム編成はくじ引きでグループを分けたのだが、私はメンバーを見て愕然となった。
5人のチームであるが要注意人物がなぜか多数含まれていた。
酒好き、女子クライマーM嬢。
酒好き、自由人な山女子Y子。
禁酒活動を掲げる、暴走機関車K。
そして、チームの良心であろう、私とM田さん。不安しか残らない。
初日は西穂山荘まで。
到着するやいなや、余りある時間を利用して、暴走機関車Kが雪を掘って掘って、掘りまくる。
私の目的はもちろんビバークを楽しm、、、いや、様々な雪洞を作り、その強度や作成時間、耐寒性能など実際の山行を想定して検証する事である。
積雪は1.0~1.5m程度。雪の結合も進んでおらず、雪洞など不可能かと思われたのだが、少ない雪を掻き集め、地形を利用して
こんなのや、
こんな感じである。
しかし、他の登山者と比べると明らかに浮いているが、当人達は全くお構い無しである。
とりあえず暗くなって来たのでテントで食事をする。
肉が盛りだくさんのキムチ鍋となんちゃら鍋だ。
男ばかりだとロクな食い物にならないが一流料亭並みの晩餐だ。美味い!最高!
お次は雪洞に移動して各々持ち寄り、剛の者達の酒盛りが始まる。
私は定番の安ウィスキーを持ち込むのだが、酒好き女子がその本性をむき出しにした(笑)
グルメ番長Y子は、激ウマの純米吟醸酒❗️
男前なM嬢はなんと!自家製ウォッカを持って来やがった‼️
これには禁酒活動家Kも多勢に無勢。
雪洞内に悲鳴と笑いがこだましたのは言うまでもない。
時間が経つのはとても早く、気がつけば、23:30良い子はさっさと寝ようね。
ところが、誰もテントで寝ようとせず3人がリミットの空間で、結局5人で寝た。なぜか私は寒さに強いという勝手なレッテルを貼られているので、雪洞出入口の風除けに任命され、涙でシュラフを濡らす羽目になる。
こうしてダメダメな初日の夜が更けていった、、、
雪洞のメリット
●暖かく、温度がほぼ一定
●騒いでも騒音が漏れない
●風のリスクがほぼ無くなる
雪洞のデメリット
●時間と労力が必要
●外界の情報がほぼ無くなるので、リスクを察知できない。
●夜も昼も室内に変化が少ないので、時間管理が難しい(反省しなければならない)
●湿度が高い(濡れ対策は必要)
結論
●大人数の雪洞は体力勝負である。
●雪洞の作成は地形と雪質にかなり左右される。
●お楽しみ山行で雪洞はアリ。
●本番での雪洞は時短と省力化と創意工夫が必須
●ワンシーズンは雪洞を検証する必要がある。
2日目の朝は予定通り、時間管理に甘さが残った。
遅れた分は確保訓練を充実させて、終了となった。
最後は雪洞やイグルーを壊して、、、終了となった。
今回のトレーニングは次の経験に生かされる良い経験となった。
明日につながる経験をしよう。