黒部川水系祖父谷(沢登り)
期日 2015年8月25日~28日
山域 北アルプス
メンバー 会員2名
8月25日
13:20 黒部峡谷鉄道宇奈月駅
14:54 黒部峡谷鉄道欅平駅
15:20 祖父谷入渓
17:00 標高950m付近ビバーグ地
8月26日
07:00 標高1000m付近ビバーグ地
08:00 猿猴沢出合
11:15 奥不帰谷出合
17:00 標高1850m二股ビバーク地
8月27日
08:00 標高1850m二股ビバーク地
11:20 稜線(登山道)
12:40 白馬鑓ヶ岳
15:00 白馬岳頂上宿舎
8月28日
05:20 白馬岳頂上宿舎
12:49 黒部峡谷鉄道欅平駅
14:07 黒部峡谷鉄道宇奈月駅
8月25日
2015年夏の遠征第1弾。ある沢登りの本で、日本百名山の7~8割は沢登りでピークを踏めると書いてあった。それを知って以来、縦走やハイクではなく、初めてのピークは沢登りでなるべく踏みたいという思いが強くなった。今回のピークは白馬三山。この初ピークを沢登りで踏めたら達成感があるに違いない。
沢のアプローチに黒部峡谷鉄道。これが遠征感をますます加速させる。外の景色に癒されながら欅平駅へ。
欅平駅から祖母谷、祖父谷に分かれるところまで観光道を歩く。祖父谷は見たところ平流。
暗くなってきた17時頃に幕営。期待していたイワナはゼロ。温泉の影響か、はたまた腕か…凍らして持ってきた焼肉を小さい網でちまちまいただく。
8月26日
本山行の核心の日。進み具合によっては、撤退もありうる。何としても奥不帰沢を13時までには通過したい。猿猴沢出合の手前に唯一の泳ぎを要する場所があった。空荷で左岸にとりつき、リュックと後続をザイルで寄せる。
猿猴沢をすぎるとだんだん沢の水は伏流して、水流がなくなった。
そして、まさかの藪漕ぎ。藪漕ぎの先には大きな湖があり、ここに奥不帰沢が流れ込んでいた。
湖以降は、藪漕ぎではなく雪渓処理。雪渓に乗って進むが、滝の手前で崩れおり、泣く泣く左岸へ移る。ところがなかなか沢床に戻れそうにない。2,3時間だろうか。沢床から50mぐらい上の左岸を、枝木を頼りにずっとトラバースし続けた。いつ沢床に戻れるのかという不安感は強烈だった。幸運にも左岸から入る枝沢のところで沢床に復帰できた。本山行の精神的な核心部であった。沢床に戻ってすぐの滝は、高度感にヒヤッとするが、先の不安に比べれば恐れるに足らず。
なかなかの疲労感。そして寒い。この日はカレー。焚き火で体を温めてから就寝。
8月27日
寒い朝。焚き火で暖を取り出発。景色もなかなかきれい。1850m付近の二股を右に進路を取り進むこととした。
技術的な核心はない。難所もない。だが、スタートから疲労感が半端ない。全く息が戻らない。ただただ、藪のないゴーロを詰めるのが、とんでもなくしんどかった。そして、稜線に到達し登山道へ。詰めた沢を振り返り、無事に帰られる安心感に包まれる。
そしてピークへ。
テント場にて荷物をデポし、白馬の主峰も踏もうかと思ったが、空荷になっても体が軽くならない…主峰は翌朝にお預け。
8月28日
日の出前にテント場を出発。日の出の瞬間の写真は逆光の関係でうまく収められず。雲海が素晴らしい。
主峰のピークで記念撮影。
下山は天気に恵まれとにかく暑い。早く風呂に入りたい思いで下山。白馬の頂上から約5時間で、祖母谷の登山口へ到着。
雪渓の高巻きに精神をそがれたが、振り返ればいい遠征だった。欲を言えば、魚もいてほしかった。白馬のピーク、とったどー。
以上